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皆既日食ツアー参加権獲得のために不可欠な練習

何日か経ったある日,阪急交通社さんが,マドラスへの皆既日食ツアーを企画されていることを知りました.阪急交通社さんも以前から提携させていただき,アフィリエイトリンクも貼らせていただいている旅行会社さんです.

とりあえず,パンフレットを申し込みました.パンフレットが届くまでの間,私自身が独自に行った観測地をリサーチしたデータを元に,このサイトでのマドラス紹介のコンテンツの原稿を作成.でも,実際に行ったことがないのでなかなかイメージがわきません.多少の憶測が含まれていても正しいと確信を持てる部分はコンテンツ作成の材料として採用することにしました.

原稿を書きながら,一つだけ気がかりなことがありました.今回も短時間で満席となってしまうのではないか,ということでした.そのような場合,いつもサイトを見てくださっているユーザーの方がマドラスへ行きたいと考えておられたとしても,その願いがかなわない可能性があるのです.みんながツアーへの参加権を獲得できるようにしなければいけない.前回は私自身,他社のツアーで,発売日の発売開始時刻直後にアクセスしても間に合わなかったのです.今回も先着順での受付でしょうから,かなりすばやく正確なマウス操作の練習をして,短時間で申し込みを完了することが不可欠です.そこで,マドラスを紹介したコンテンツでは,ツアーへの参加を獲得するためにはとにかく素早いマウス操作が不可欠である点を推奨,強調することにしました.実は,この時点で私自身はまだマドラスへのツアーの参加予定がなく,マウス操作の練習などはしていなかったのですが...

パンフレットが届いたのが,11月18日.パンフレットに載っている写真を見て,自分のサイトのコンテンツでお話しているイメージとあまりにそっくりで,驚きとともに,とりあえず安堵.あとは一般受付開始日を待つのみとなりました.ちょうど,一般受付開始日は他の用務で休暇を取っていましたので,受付開始時刻前には待機して,実際の申込動向もチェックすることにしました.

一般受付開始が4日後に迫った11月21日のことです.なにげなく,自分のサイトを見直していたところ,私もマドラスへ行ってみたくなってきました.そして決断.さっそく,その夜からマウスを動かす練習とクリックする練習を始めました.まさか,自分がサイトで推奨したマウスの練習を自分自身がするとは思ってもいませんでした.

同じ阪急交通社さんのツアーで,マドラスへのツアー受付開始より2日ほど前に受付開始となったのがキャスパーへのツアーです.そのキャスパーへのツアーが,受付開始と同時に瞬時に満席となったという情報が入り,いよいよ緊張感が高まります.なんとなく,第一希望が満席で「キャンセル待ちでの受付」と表示された場合に,すばやく第二希望のページに切り替える練習もしていたのですが,たぶんそんなことをしてもナンセンス.第一希望だけの一発勝負となりそうです.しかも受付開始時刻後,0コンマ1秒以内が勝負だということを覚悟し,ターゲットは第1希望のコース1本に絞ることにしました.

発売日当日.発売開始時刻が迫る中,申し込むツアーは「ユナイテッド航空利用のマドラス・ロサンゼルス6日間の成田発」とし,117の時報を聴きながら,決定的瞬間を待ちました.もちろん,事前の会員登録は済ませてあります.前日までの練習では,自分のパソコンとネット回線では,マウスへのクリックが完了してからパソコンが反応し,信号をネット回線に送信開始するまでに,0.35秒の時間差があることもわかっていました.ということは,実際の受付開始時刻の0.35秒前に操作を始めなければなりません.かといって,フライングをしてしまっては受け付てもらえません.受付開始時刻の直後,0コンマ1秒以内に旅行会社へ届くタイミングが理想なのです.ということで,とにかく神経を研ぎ澄まして集中しました.

いよいよ,決定的瞬間.
「あれっ,ボタンの位置が変わっている!」
一瞬,パニックになるも,練習の成果からか,0コンマ2秒程度の遅れで,無意識に正しいボタンをクリックしていました.結果は...「満席のためキャンセル待ちでの受付となりました」でした.昔,少しやったことがあったデイトレードを思い出します.念のために,他のコースもチェックしてみたのですが,すべて満席状態.まさか,ここまで人気が集中するというのは想定外でした.それでも,申込確定には間に合わなかったとはいえ,キャンセル待ちの順位は上位にあるはずです.練習の成果があったかどうか,あとは運任せということでしょう.

待つこと半年と少し.2017年7月6日の夕刻,阪急交通社さんからのメールで,キャンセル待ちだったコースの申込が可能となったことを知りました.感動的な瞬間であったことは言うまでもありません.なぜなら,本当の感動の2分間を体験する権利を得たのですから.