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自分でできるESTAの簡単な申請方法

2017年8月現在,アメリカへビザなしで旅行する場合,事前に電子渡航認証システム(ESTA)へ申請し,認証を受ける必要があります.そのESTAの申請・認証が自分で簡単にできることが今回,わかりましたので,私の行った方法をお話しします.ただし,簡単といっても時間はかかりますので,週末など充分に時間が取れるときに行いましょう.

私が初めてESTAへ申請する際に,一番不安だったのは,「どのような入力項目があるのか」がわからなかった点です.根底には「もし入力ミスでもして認証されなかったらどうしよう」という不安があったのですが,そのような不安を一気に吹き飛ばしてくれるサイトがありました.

ESTAの申請は自分でできる!記入例(住所・勤務先など)を確認しながら完全解説します! というサイトです.ここでは,ESTAについての簡単な説明から始まり,実際のESTA申請の画面を一画面ずつ,すべて記入例を示しながら,わかりやすく簡潔に解説してあります.夫婦で旅行する場合などのように,グループで申請する場合についてもていねいに述べてあります.さらに驚くべきことに,ESTAでは申請してから承認されるまではしばらく時間がかかりますが,承認待ちの間に表示される画面,承認が完了されたときの画面,一旦,画面を閉じてしまった場合の再アクセスの方法などについても述べられていました.

私は上記のサイトを見て,自分でできるという自信がわいてきました.そこで,上記のサイトの画面をすべて一旦,印刷し(2017年7月現在,50ページ弱),入力すべき項目をすべて下書きした上で,実際の入力作業に入ることにしました.これなら,入力ミスの確率は小さく抑えることができますし,入力漏れも防げます.英語で入力するがゆえの,「えっと,ここは何をどのようなスペルで書けばいいんだったっけ?」というような問題も入力作業開始前にすべて解決しておくことができるからです.

いよいよESTA申請の実践.申請は, https://esta.cbp.dhs.gov/ で行います.下書きを見ながら,一つ一つ照合しながら進めていきます.途中,何回かIDの発行などの画面があります.このように,印刷するなどして記録しておくことが推奨される画面では,印刷ボタンが画面上にも現れます.そのような画面すべてを面倒がらずに印刷しながら進めました.これならあとで再度アクセスすることが可能となりますので安心です.そして申請完了.ところが,いつまで待っても承認されないのです.ちょっと不安になってきました.待っているうちに夕食の時間になってしまったので先に夕食を取り,夕食後に改めて確認すると,ちゃんと承認されていました.その間約1時間.時間がかかることもあるようです.

注意すべきことは,ESTAの承認を得てビザなしで渡米できるのは,機械読み取り式のパスポートであることと,「ビザ免除プログラム」を利用して渡米できるという条件を満たす場合に限られるということです.アメリカ入国時にパスポートの有効期間が90日以上あることが望ましい,ともされています.

私が旅券事務所に問い合わせて確認したところ(2017年7月現在),日本国内の旅券事務所で発行されているパスポートはすでに機械読み取り式に対応ずみであるそうです.また,「ビザ免除プログラム」を利用できない日本国籍の方に該当するのは,「イラン,イラク,シリア,スーダンのいずれかとの二重国籍の方」または「2011年3月1日以降に,イラン,イラク,シリア,リビア,スーダン,イエメン,ソマリアに渡航または滞在したことがある方」とのことでした.ということは,ほとんどの人は,2017年7月現在,パスポートとESTAで渡米できるということになります.