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マドラスでの感動の皆既日食2分間を終えて

話題の内容は観察した皆既日食の直接の描写から,考察,撮影中のトラブル,今回の皆既日食にかけた独自のテーマへの想いなど,多義にわたっていました.
「意外と空が明るかったなあ!」
「プロミネンスが見えた!」
「今回のダイヤモンドリングは平べったい感じだった.たぶん,月の海のところからの光なのだろう.」
「撮影のタイミングが難しかった.設定変更しようと思ったけど,今回は2分間しか続かないので,多少のズレは覚悟で,計算通りの撮影を強行した.」
「連続写真の間隔を小さくして,皆既中の色彩の変化がわかりやすい動画をゲットしたいと考えたのだが,うまく撮れているのだろうか?」
などなど.

前日の朝,私たちはオレゴン州のカスケード山脈の東側に位置するハイデザートの小さな町,マドラスにいました.そこで,ツアー参加者全員が同じ感動の2分間を共有したのでした.

ツアー参加者のバリエーションも多義にわたっています.私のように初めて皆既日食ツアーに参加する者もいれば,参加回数は2桁というベテランの方々まで.阪急交通社のツアーのコース設定も,2泊4日のとんぼ返りツアーから,8日間にわたる観光が盛りだくさんのツアーまであり,そのうち,オレゴン州マドラスを観測地とするコースは6種類.私はその中のユナイテッド航空利用のBコース(マドラスでの皆既日食観測とロサンゼルス観光)に参加させていただきました.

今回の皆既日食は,私にとっては初めての皆既日食ツアーの参加であっただけではなく,皆既日食の全経過を自分の目で見た初めての皆既日食でもありました.長年の夢をやっとかなえることができた記念すべき,思い出の旅となることでしょう.わずか6日間に,新しい経験や感動が数え切れないほどあり,何をどの順番でお話しすればよいか迷います.

そういえば,今回の皆既日食は,注目のきっかけとなった出来事からツアーの選定,観察準備,そして8年ぶりに皆既帯で過ごした時間まで,数々のドラマがありました.その全部というわけにはいきませんが,いくつかをお話ししたいと思います.