「2017年8月21日(マドラス)」 の各項目の詳細ページ
- 2017年8月21日 アメリカ合衆国オレゴン州マドラスで見た初めての皆既日食
- マドラスでの感動の皆既日食2分間を終えて
- 皆既日食ツアー参加決断の決定打
- ツアーのコース選択と申し込み
- 皆既日食ツアー参加権獲得のために不可欠な練習
- 日食遠征出発までに必要な準備
- 海外旅行出発前の短期間の英語学習
- 自分でできるESTAの簡単な申請方法
- 誰でもできて失敗しない本格的な日食写真撮影条件の追求
- 固定撮影でコロナの撮影に成功する秘訣
- 皆既日食撮影のためのNDフィルターの外し方にひと工夫
- 部屋を暗くして行った予行練習で得られた気づきとアイデア
- 皆既日食観測遠征旅行のためのパッキング
- アメリカへ向けて出発
- 入国審査と再度のセキュリティチェック後ポートランドへ
- 皆既日食の観測地マドラスへ
- 観測・撮影機器のセッティング
- シャドーバンド観察のための工夫とアイデア
- 部分食が進む中で多発するトラブルと問題点
- 第2接触へのカウントダウン
- マドラスの輝き☆感動の瞬間よ永遠に!
- 初めて皆既日食を見て
海外旅行出発前の短期間の英語学習
海外旅行で問題となるのはコミュニケーションの問題.英語圏へ行くのならやはり,英語力を高めておくことが望ましいのはいうまでもありません.ツアーでの参加だからといって安易な妥協をせずに,時間が許す限り,準備はしておきたいものです.そのほうが絶対,楽しいですから.今回はごく初歩的なレベルで申し訳ありませんが,私が行った方法をお話してみましょう.
ずっと昔は英語学習に力を入れていた時期もあったのですが,最近の私は英語とはほとんど関係のない生活を送っていました.時々,英語の文献を読むことはありますが,聴いたり話したりするとなると全くのチンプンカンプン.そこで,ツアー申し込み直後から計画的に英語学習を行うことにしました.
最初に取り出したのは,もう10年以上も昔にやって効果を実感できた國弘正雄氏の「英会話ぜったい音読」のシリーズです.これは入門編から挑戦編まで3レベル,計6冊発売されています.以前,入門編と標準編の2冊をやったことがありました.今回は長年のブランクがあったということで,入門編からやり直すことにしました.
『
英会話・ぜったい・音読 【入門編】--英語の基礎回路を作る本
』
の最初のほうを通して聴いてみたのですが,昔にやった頃と比較して,明らかに自分のレベルが落ちているのがよく分かりました.読んだら理解できるものの,聴くとなるとかなりの抵抗があり,CDの速度についていくのが精一杯.そこで,もっとレベルを落とすことを考えました.
私が今回,注目した教材は,中学校1年生の教科書です.具体的には,『
NEW HORIZON English Course 1 [
』という教科書です.さらに,
教科書ガイド
と
音声CD
も買ってきて,各Unit の本文と Presentation の部分をディクテーション,教科書と照合したあと,教科書ガイドで文法事項を確認しました.
次に行ったのは,英語の基本中の基本の部分の習熟度を上げることです.NEW HORIZON 1 の Unit 1 から Unit 4 までとPresentation 1 を聴きまくり,耳になじんでから何回も音読することにしました.ちょうど,中学1年生の夏休み前までに相当する部分ですが,英文の構造の,基本中の基本事項が凝縮されています.be動詞と一般動詞の違いなども出てきます.まずはこれらの部分をていねいに仕上げることにしました.このような思い切った絞り込みはおすすめです.三単現や進行形などは含まれませんが,これらは後述する文法の復習と「瞬間英作文」で吸収できるので,この段階ではパスすることにしました.
具体的な方法は基本的に,森沢洋介氏の『
英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法
』で紹介されている「音読パッケージ」の方法に従って行いました.森沢氏は他にも英語学習に関する有益なアドバイスを多数してくださっていて,同書で紹介されている「瞬間英作文」も後で実行することになります.
NEW HORIZON の音読と併行して,文法の復習も行いました.私が使ったのは『
安河内哲也の7日間で「中学3年間の英語」復習講義スーパーCD付き
』です.実際には7日間で終わることは無理でしたが,中学英語で出てくる文法の全体像を短期間で見通すことが可能だったので重宝しました.
NEW HORIZON 1 のUnit 1 から Unit 4 までとPresentation 1 の音読パッケージ終了後は,『
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)
』で瞬間英作文を行いながら,音読パッケージは一足飛びに
『
英会話・ぜったい・音読 【入門編】--英語の基礎回路を作る本
』
に進みました.さらに,入門編終了後は,
『
英会話・ぜったい・音読 【標準編】--頭の中に英語回路を作る本
』
に進みました.
綿密に立てた計画も,できるだけ実行しようとしたのですが,実際にはなかなか計画通りには行かず,瞬間英作文のステージ1と『
英会話・ぜったい・音読 【標準編】--頭の中に英語回路を作る本
』の途中で皆既日食の1か月前になってしまいました.本来なら,もっとみっちりと音読パッケージトレーニングを行い,瞬間英作文も森沢氏の言う第2ステージまで終了してから有用な会話表現を仕入れるべきでしょうが,時間がないために今回は先を急ぐことにしました.
遠征1ヶ月前の時点で始めたのが森沢氏の『
はじめての海外でもペラペラ! 瞬間英作文トラベル編
』(宝島社)です.これは森沢氏の「瞬間英作文トレーニング」でいう第3ステージの表現の習得と第2ステージのシャッフルトレーニングとを同時にできます.これは実用的な会話表現を覚えるためには重宝しました.
私の行った方法が最適な方法だったのかどうかはわかりません.しかし,国際線の機内アナウンスもある程度聴き取れたし,自由行動の時にレストランなどで注文したり,買い物をしたりするときに,ブランクがあった割には自然に英語が出てきたような気がします.もちろん,ペラペラというのには程遠いし,ネイティブ同士の会話のリスニングとなると完全にお手上げです.でも,いずれはその域を目指す場合でも,最初の一歩としては効果があったのではないかと思います.そして何よりも,,長い間,英語から離れていた私が,時間がない中でも実行することができた方法なので,多くの人の参考になるのではないかと思います.