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ロサンゼルス

ロサンゼルス☆観測地と観光地を結ぶ魅力的な大都市

2017年アメリカ皆既日食直前になりましたが,ロサンゼルスへ立ち寄られる予定の方が多いそうだということで,皆既日食が4日後に迫った8月17日に急遽,ロサンゼルスに関する記事をアップしました.

ロサンゼルスは,2017年の皆既日食のときに,寄り道したい都市として魅力的でした.ロサンゼルスは皆既帯の外,それもかなり離れたところにありますので,皆既日食を見ることはできませんでした.しかし,アメリカ第2の大都市だけあって,いくつかの観測地近郊の空港への空路の中継点でもあります.また,ロサンゼルスを起点としてアクセス可能な魅力的な観光地もたくさんありました.もちろん,北アメリカ大陸の西海岸の大都市として,地理的な意義も大きく,ロサンゼルス自体も多くの観光資源満載です.

ロサンゼルスへは日本からの直行便が就航していますから,2017年の皆既日食のときにアメリカの観測地の近くへの空港へのアクセスの中継地点としても重要でした.

たとえば,米国西部の主要観測地だけを見ても,マドラス近郊のレドモンド空港(ロバーツ・フィールド空港),グランドティトン国立公園内にあるジャクソンホール空港などへの国内線の直行便が運行していました.乗継便を含めれば,その数はもっと多くかったことでしょう.また,オレゴン州の州都セーラムやマドラスへのアクセスの起点となるポートランド国際空港とを結ぶ路線もありますから,ロサンゼルスを経由すれば,米国のほとんどの観測地近郊の空港から有名な観光地へアクセスすることが可能でした.

西海岸の大都市なので,オレゴン州の観測地(セーラム,マドラスなど)が近いといえば近いです.でも,南北で何百キロも離れていますので,空路以外での直接の移動は現実的ではありません.

近隣の観光地として筆頭に挙げられるのは,やはりグランドキャニオンでしょうか.ロサンゼルスからも現地ツアーがありますが,ラスベガスからの現地ツアーを利用する方法もあります.ロサンゼルスからラスベガスへは,1日に何便も直行便が飛んでいますので容易にアクセスできるでしょう.

天文関係では,カリフォルニア・サイエンスセンターやグリフィス天文台などが注目されました.日本語での解説を期待するのなら,日本からのツアーで回るのが最適でした.個人で観光する場合でも,日食に関連した企画が組まれると期待された方もいらっしゃったかもしれません.

少しマニアックなお話をすれば,地理学的意義から鉄道ファンの方に注目していただきたいのは,ロサンゼルスはアムトラックのコースト・スターライト号の終点でもあるということです.この機会に,次回にロサンゼルスを訪れるのなら,アメリカ西海岸の鉄道の旅などはどうでしょうか.上記のグランドキャニオンへのアクセスも鉄道(アムトラック サウスウェスト・チーフ号,グランドキャニオン鉄道)を利用することも可能です.


セーラムやその近郊で皆既日食を観察後,鉄道の旅でロサンゼルスにたどり着き,一休みしてからグランドキャニオンを観光するのも意外と面白かったのかもしれません.

以上,挙げればきりがないですが,個人旅行,ツアーを問わず,数多くの魅力満載のロサンゼルス.皆既日食の帰りに寄り道するからこそ発見できる意外な一面に出会えたかもしれません.