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大都市寄り道プラン

皆既日食観察旅行で寄り道する大都市の魅力

アメリカ合衆国を象徴する大都市に皆既日食観察旅行ついでに寄り道してみるのもよいものです.特に,アメリカ合衆国へ行ったことがない方は見聞を広めるためにもおすすめでした.

もちろん,今回は皆既日食の観察がメインですから,寄り道する大都市にも条件があります.理想的には大都市が皆既帯の中にあればいいのですが,今回は中小の都市しかありません.したがって,ロサンゼルスのような大都市に寄り道する場合は大都市側の条件として,以下のようなものが必要になってきます.

一つは,観測地に近いこと.つまり,皆既帯が通る近くの大都市です.当日に皆既帯への移動手段が確保できる場合は,アクセスの起点として大都市に宿泊するのも方法です.今回の場合は,大都市とはいえないかもしれませんが,ポートランドなども皆既帯へのアクセスの起点として便利です.

もう一つは,空路で乗り換えとなる都市です.特に,日本からの直行便が乗り入れている大都市が候補となります.今回の場合は,ロサンゼルス,シカゴ,シアトルなどでしょう.アメリカ合衆国だけではなく,バンクーバーなどのカナダの都市も候補に挙がります.

目玉の観光地(アメリカに来たのなら是非,行っておきたい観光地)へのアクセスがよいというのも大都市が注目される理由です.たとえば,ロサンゼルス,ラスベガスなどでしょうか.これらは,グランドキャニオン国立公園などへの観光の起点としても有名ですし,現地ツアーに参加できる可能性もあります.

以上を満たす大都市としていくつかの候補が挙げられます.上記のすべてを満たすのは,ロサンゼルス.いくつかを満たすのは,ラスベガス,シカゴ,シアトル,バンクーバー(カナダ)などです.

今回は皆既日食ツアーでも,大都市寄り道プランが組まれました.多くは,宿泊地の確保が容易なこと,乗換えでの乗り遅れなどのリスク回避,セミナーの開催,皆既日食以外の観光の起点などの現実的な利点からですが,純粋に日本の大都市との雰囲気の違いを目的としての参加もいいでしょう.皆既日食という大自然のドラマとは対極にあるような人間の産物,大都市も合わせて堪能し,長大な宇宙時間の今を生きる私たち自身を見つけなおすのもいいかもしれませんね.