「シャドーバンド」 の各項目の詳細ページ
- シャドーバンドとは?
- シャドーバンドの見え方:プールの底に映る水の影より淡い
- シャドーバンドの見える時:皆既日食の前後の1~2分
- シャドーバンドの原因:細くなった太陽と大気の濃淡?
- シャドーバンドの観察は難しい?
- シャドーバンドの観察準備
- シャドーバンドの観測と記録
- シャドーバンドのまとめ
シャドーバンドの観察準備
シャドーバンドが見える時間帯
シャドーバンドが見える時間は,ダイヤモンドリングが見える時間と重なっていることが多いです. シャドーバンドは,皆既の1~2分前から見え始めますから,シャドーバンドを見たらダイヤモンドリング,そして皆既中のコロナ,再びダイヤモンドリング,再びシャドーバンド,という具合に,時間差で楽しむことも可能です.
しかしながら,シャドーバンドは必ず見えるとは限りませんから,他の現象を見落とさないように臨機応変に行動することが必要です. 何度も日食遠征に出かけることができる人は,ある程度観測対象を絞り込むのも一つの方法でしょう.
白いスクリーンが必要
シャドーバンドは淡い影なので,シャドーバンドを見るためには,白いスクリーン状の平面が必要です.
観測地に白い壁や,舗装された平らな地面などがあれば,天然のスクリーンとして,シャドーバンドの観察に活用できます.きめの細かい平坦な砂浜でも可能ですが,地面が平らであっても,草が生えていたり砂利や石が多いところでは見ることは無理でしょう. 観測地にシャドーバンドの観察に適した白いスクリーン状のものがない場合は,大きめの白い画用紙などをなるべく皺にならないように注意深く持参し,現地で1m四方ぐらいの大きさに貼りあわせるとよいでしょう.
スクリーンの設置方法
地面に水平が設置が楽ですが,できるだけ太陽に垂直になるようにします.
注意すべきことは,皆既前後で風が強くなるので吹き飛ばないように石を置くなどして固定することが必要です.また,模造紙やトレーシングペーパーなどを空中に張って,裏から見る方法もあることも覚えておくと便利です.これは,後述する写真撮影の方法としても効果的だと思います.