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 ◇皆既の直前直後

 ◇部分食中の現象

ダイヤモンドリング

ダイヤモンドリングとは,皆既日食の直前と直後(第2接触の直前と第3接触の直後)に,ほとんど1点から漏れてくる太陽の光が,まるで天空に輝くダイヤモンドのように美しく輝く光景のことをいいます.

ダイヤモンドリングの瞬間

皆既日食が終わりに近づくと,黒い太陽の西側が明るくなり始めたかと思うと,ジワッと眩しい輝きが見られます.

黒い太陽の周りにまだ淡く見えているコロナ(内部コロナ)と合わせて,天空にかかるダイヤの指輪のような輝き.これこそが,ダイヤモンドリングの瞬間です.

ダイヤモンドリングは,皆既の直前にも見られるのですが,皆既の直後のダイヤモンドリングは,今まで周りが暗かっただけに,再び現れた一筋の太陽の光はとても強烈.それだけにその輝きはとても美しい光景ですので,この瞬間を見逃さないようにしたいものです.

皆既の前と後のダイヤモンドリングは違う?

ダイヤモンドリングは皆既の直後だけではなく,皆既の直前にも見られます.

いずれもほとんど1点から太陽の光が差し込んでくる,という点では同じなのですが,皆既の前後でダイヤモンドリングは違って見えることが多いようですので,これも見所です.

皆既日食毎に異なるダイヤモンドリング

ダイヤモンドリングも皆既日食の度に異なって見えます.

ダイヤモンドリングの見え方が異なるのはいくつかの理由があるでしょうが,月と太陽の見かけの大きさやコロナの状態,月面の地形の凹凸など,さまざまな要因が影響するようです.

今度の皆既日食ではどんなダイヤモンドリングが見られるでしょうか?

「ダイヤモンドリング」のまとめ

ダイヤモンドリングが見られる皆既日食の直前直後は,珍しい現象が目白押しです.シャドーバンド,本影錐の来襲など,どれも魅力的なのですが,美しいダイヤモンドリングも是非お見逃しなく!